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【バイヤー日記】バイヤー中西がご紹介する三百年の歴史を刻む扇子を作る(株)山二 と扇子について

みなさん、こんにちは!バイヤーの中西です。 今回は京都に創業し、今日まで伝統を重んじながらも新感覚な扇子作りへの挑戦を続けている扇子の(株)山二さんと扇子に関する豆知識をご紹介させていただきます!

三百年以上の歴史を刻む(株)山二は1713年に創業しました。京都に創業し、今日まで伝統を重んじながら新感覚な扇子作りへの挑戦を続け、どの時代にも人々に愛され必要とされている扇子を作り続けています。
長い歴史の中で独特の文化を作り上げてきた京都。この文化を支えるために大きな役割を果たしたのが京都の伝統産業であり、扇子作りもそんな伝統産業の一つです。20以上の工程とそれぞれに携わる職人の技によって、はじめて一本の扇子が誕生します。伝統産業を守り続けた多くの職人たちによって、今日に受け継がれています。

扇子に関する豆知識を少しだけ。

一昔前までは、家の和室で「結納の儀式」をとりおこなうこともけっこうあったようです。その際活躍したのが扇子でした。儀式の中で自分の前に扇子を置いていたようですね。

今でも落語家は座布団に座って、扇子を前に置いて、ゆっくりと頭を下げています。自分の前に扇子を置く目的は、自他の境を成す結界としての役割を得るためとのこと。
つまり扇子を置くことにより、扇子を境に、自分の位置する場所を「下座」、相手側を「上座」とするわけです。平たく言えば、相手を敬い、尊敬の気持ちを表すと言うことです。

また、扇子を置く位置により、どのような挨拶になるのか?という挨拶のバロメーターにもなります。自分の近くに扇子を置けば浅い挨拶になり、遠くに扇子を置けば深い挨拶になります。挨拶の目的や挨拶をする相手により、浅い挨拶か、深い挨拶を使い分けていたようです。

扇子の使用上のマナーもあります。まず、扇子の持ち方ですが、男性と女性は異なります。
男性は親指を外側に立てて使用します。人から見た時に親指が見えるのがポイントで逞しさを感じます。女性は4本の指をまっすぐ伸ばし、親指で挟んで手の甲を見せます。4本の指を見せるのがポイントで、優しさを醸し出します。

そして、最後に他の人に風がいかないようにするのが扇子のマナーとなります。
(ただで涼しくなるんだからいいかもはありませんw)
他に風がいかないように、体の下から上に(腹の位置から顔に)向けて仰ぎます。

そして、最後に他の人に風 扇子の礼儀作法も奥が深いですね。

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