かなまら祭主催者インタビュー【前編】“性のお祭りの昔と今、そしてこれから”

(※この記事はメディアサイトオマツリジャパン『マツログ』で公開したものを加筆・編集したものです)

神奈川県川崎市で毎年4月に行われるかなまら祭。 このお祭りは、参加者の8割が外国人。近年ではLGBTQの方の参加も増えており、1日で5~6万人を動員するという人気のお祭りです。
奇抜なピンク色の“男根”お神輿が練り歩き、神社周辺は男根を模した飴や食べ物の屋台で埋め尽くされる…県内外はもとよりも海外からも参加者が多く集まる、かなまら祭の昔と今、そしてこれからとは?
神職を務める中村さん(前宮司)に、インタビューに応じていただきました

金山神社 神職 中村さん

 

金山神社と祭の歴史

フイゴ

金山神社に祀られている神様は、フイゴの神様であり、製鉄業の神様としての一面があります。金属を炉で溶かす際、炉の温度を上げるために風を送る道具が「フイゴ」であり、製鉄業には欠かせないものです。西洋のフイゴはアコーディオンのような動きであるが、日本のフイゴはレバーをピストン運動させ、風を送る仕組みになっています。
このピストン運動が”男女の営み”を連想させることから夫婦円満、子授け祈願、また性病避けや下半身の病気平癒にご利益があるとされています。

先々代宮司は獣医であったことから、動物にも性病があり、人間にもいずれ性病が蔓延する時代が来るという危機感と、金山神社の「性病避け」のご利益の面から、かなまら祭を性のお祭りとして推進していきます。

エリザベス神輿

“このお祭りを卑猥なものとして受け止めるか、神聖なものとして受け止めるかは、その人自身の人間性の問題。ある意味その人の人間性が浮き彫りになる”と中村さん。
もともとあったお神輿に加え、奇抜な色の“エリザベス神輿”が神社に寄付されたのは30~40年ほど前。浅草にあった女装クラブ、エリザベス会館の方が寄付したものだといいます。まだ現代の様にLGBTQという言葉もなく、「エイズはゲイの病気」という偏見や差別がはびこっていた時代のことです。
“先々代宮司のやっていたことは、かなり先進的だったと思います。ようやく時代が追い付いてきたと思います。”と中村さん。

 

誰もが笑顔になれるお祭りへ

“かなまら祭の良さは、誰もが笑顔になれること。嘲笑とは違う。”そう語る中村さん。

性のお祭りとして発展させたのは先々代の宮司ですが、「誰もが差別を受けずにお祭りを楽しめるように」との願いから、かなまら祭りは生まれたのだと言います。

その昔、この地域の遊女だった「飯盛女」たちは、昼間に神社に参拝するのもはばかられていました。現在では飯盛女という呼び方こそなくなったものの、その名残から川崎には風俗街が現存し、セックスワーカー達が働いている。その他にも、エイズ、ゲイ、LGBTQ…等、時代が変わっても、差別がはびこっています。

中村さんに近年、お祭りに外国人が多く参加していることについてその理由を尋ねてみました。
”それは、性のお祭りと言う奇異さもさることながら、「なんでみんなこんなに笑顔で楽しそうなの?」「どうして?」という不思議な気持ちが、参加意欲を掻き立てているのでは無いか?”と答えてくれました。

お祭りを思いっきり楽しんでもらい、心から笑顔になる。そんな祭り参加者たちの笑顔が、近年のSNSの発達により、拡散されるようになったことで、多くの人の目に触れるようになりました。その楽しそうな様子を見た人が、ある人は「楽しそう!」と感じ、またある人は「楽しそうだけどなぜ?」と疑問に感じる。そして実際に足を運ぶ。まさに笑顔の連鎖が起こっているのです。

かなまら祭は毎年4月の第1日曜日に行われます。お祭りに足を運んだ際は、お神輿の奇抜さもさることながら、かなまら祭の本来の意味を思い出してみて欲しいです。

 

オマツリジャパンもかなまら祭に参加します!

オマツリジャパンでは、今年の4月1日と2日開催されるかなまら祭に参加します。当日はかなまら祭りにちなんだ子宝・安産・子孫繁栄等にかけた縁起物を紹介・販売するほか、特別な体験ツアーを実施します。詳細は下記リンクから!ふるってご参加ください!

 

【30名限定】かなまら祭 特別プラン~神事体験と金山神社資料室ツアー~

4年ぶりに通常開催される「かなまら祭」で神事体験と、金山神社資料室を宮司の解説付きで見学できる特別プランです。通常は関係者のみで行われる神事「大根削り」や「金山神社資料室」の「性」にまつわる資料を、宮司直々の解説付きで見学いただきます。さらに限定の駒札や御朱印も入手でき、お祭りをさらに楽しめるオマツリジャパンだけの特別メニューとなっております。

 

【期間限定】かなまら祭 名物飴 エリザベス夫婦セット【抽選特典あり】

かなまら祭の筆頭グルメである名物飴「エリザベス夫婦セット」をオンライン販売いたします。
「お祭りに行けないけれど、どうしても飴が欲しい!」という方はぜひお買い求めください。
おうちに届いたら、飴を眺めるもよし、飾るもよし、写真に撮るもよし、もちろん舐めるもよし。思い思いの方法でかなまら祭を楽しんでみてください♪

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