青森県で親しまれているねぷたとは、慰霊や無病息災・豊作・子孫繁栄を願う夏の節句行事の際に用いられる山車の一種。津軽の夏を彩る金魚ねぷたが簡単に作れるクラフトキットです。
金魚ねぷたとは、青森県で毎年夏に開催されるねぷた祭りやねぶた祭りで見かける金魚型の提灯です。青森県浪岡でスクリーン印刷業を営む「サトウ孔芸」では、多くのねぷたクラフトキットを販売していますが、こちらは金魚ねぷたのキット。あらかじめカットされたパーツを組み立てて紙を貼り付けるだけで、本格的な金魚ねぷたを作ることができます。伝統的な金魚ねぷたは三角形の尾びれがついていますが、こちらのキットでは、津軽錦の大きな尾びれや腹びれを再現。水の中を泳いでいるかのような優雅な動きの金魚ねぷたが完成します。
製作用の紙とは別に無地の紙や塗り絵用の貼り紙も付属しているので、自分だけのオリジナル金魚ねぷたに挑戦することも可能です。
青森・津軽地方に伝わる伝統的な金魚ねぷたを、どなたでも手軽に作って楽しめる商品です!作った後は、風鈴などと一緒に吊るして飾ってみてはいかがでしょうか?ご自宅で夏の涼を感じていただけると思います!(バイヤー菅原)
ミニチュアサイズの弘前ねぷたを組み上げられる、パッチンクラフト・ねぷたクラフトキット。細かいディティールや、ねぷた絵師が監修したねぷた絵は壮観の一言です。 パッチンクラフトを手がけるのは、青森県青森市浪岡でスクリーン印刷を生業とする、サトウ孔芸株式会社です。
開発者である佐藤さんは「“楽しい”を突き詰めているうちにできちゃったんですよね」と言います。 パッチンクラフト開発の背景とは?佐藤さんの語る“楽しい”とは?お話を伺いました。
「会社設立は35年前、現社長である父が起業しました。18歳で青森から東京へ、最初はパッケージデザインの仕事をしていましたが、会社とそりが合わず退社、青森に帰って印刷会社に勤めはじめた折り、社員にたまたまシルクスクリーン印刷の技術を東京で学んだ人が居り、そこでシルク印刷の作品を見て「こんなすごい印刷があるのか!」と感動し、のめりこんでしまったそうです。」
そう話すのはサトウ孔芸株式会社・つくってあそぼう課の佐藤さん。
活動のなかで大切にしているのは「楽しいかどうか」だとといいます。
「父はさきほど伝えた通りですが、母も服飾の仕事をしていたので、DNAなのかもしれないですね(笑)牛乳パックを切って何かを作ったり、工作番組で紹介されたものを作ったりするのが大好きでした。
何かが出来上がる過程というか、変化が好きなんです。頭の中にあるイメージが現実の世界に現れるのがとても楽しく感じられました。
うまく言葉にできないですが……。人間って、大昔から生きるために道具を作ってきたと思うんです。マンモスを狩るための石斧だったり、早く移動するための乗り物だったり。“作る”ことは何と言うか、生きる事につながるんだと思います。農業はその最たるものだと思ってるんです。そういう「作り出す立場」に居れることが楽しいと思いますし、やりがいも感じますし、やっぱり「本能的に好き」なんだと思います。」
弘前ねぷたを手軽に楽しめる、パッチンクラフト・ねぷたクラフトキットも“楽しむ”を軸に活動した結果、生まれたものだったと言います。
「黒石のある会社の方からお話をいただいたのがきっかけでした。その方は地元への愛がとても強い方で『ねぷたのペーパークラフトを作りたい』というご相談をいただいたんです。
ですがお話を重ねていく中で『もっと、しっかりしたものを作りたい』というお話になり……。
そのとき、導入したものの、しっくりくる使い方のできていなかったレーザーカッターが頭をよぎったんです。」
もともとは他の事業での使用のために導入したというレーザーカッター。レーザー加工機とも呼ばれ、対象となる物体へレーザーを照射することで、切断やマーキング、彫刻ができる機械のことです。
「レーザーカッターを用いて、木板にレーザーを照射。パーツに加工すれば『プラモデルみたいにねぷたを組み上げられ、楽しいことになるのでは?』と考えたんです。
その後、黒石の会社の方にその案をご提案しました。そうして受け入れていただいたことで、制作へと移り、ねぷたクラフトキットの原点、アーキタイプが誕生しました。」
製品化へ向かってこだわったのは「組みやすい製品にすること」だった、と佐藤さんは話してくれました。
「説明書や盤面を組みやすいものにしなければと、試行錯誤を繰り返しました。価格を安くという点にもかなりこだわりましたね。 やっぱり、たくさんの方に作ってもらいたいので、手に触れてもらいやすいものに仕上げたかったんです。」
製品化にあたって、同郷に済むねぶた絵師の山谷寿華先生に監修に入ってもらったり、本物のねぷたの設計図面を見たりしてブラッシュアップを重ねていったそう。
「ネプタに限らず、構造物や、その設計図を見ると『このギミックすごい!!』とか『よくこんな作り方を思いついたなぁ』と常に発見がありましたね。そうやって理解したことを元に、新しい試作品を作るのが楽しくて……。
もともと、見物人としてお祭りが好きでしたが、だんだんと祭りへの想いが深まっていきました。」
そうして完成したのが、パッチンクラフト・ねぷたクラフトキットなのです。
その後は、パッチンクラフトを一つのブランドとし、ねぷた灯籠クラフトキットや金魚ねぷたクラフトキットなどをリリースしているサトウ孔芸。
これからについて「日本各地のお祭りをパッチンクラフトで再現していきたいと思っていますね。八戸の八幡馬はイメージが浮かんでいるところです。」と話してくれました。 「なかなか時間がなくてすぐにはできないんですけど……(笑)」という佐藤さん
「みんなが触れてもらいやすいパッチンクラフトを作って、多くの人に“作る”楽しみを伝えられたらと思っています。 その過程が、私にとっても“楽しい”時間になりますからね。」
「やっぱり自分が楽しいことでないと!」と話す佐藤さん。パッチンクラフトを活用したアイデアは色々とある様子。サトウ孔芸、そしてパッチンクラフトのこれからが楽しみですね!
商品名 | 金魚ねぷたクラフトキット |
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